お金のことば
扶養と「年収の壁」ってなに?
ひとことで言うと
アルバイトの収入がある金額をこえると、税金がかかったり、家族の扶養からはずれたりします。その境目を「年収の壁」といいます。
壁は1つじゃない
「所得税」の壁:本人に所得税がかかるかどうか。
「住民税」の壁:住んでいる県・市の税金がかかるかどうか。
「社会保険の扶養」の壁:家族(親や配偶者)の健康保険や年金の扶養に入り続けられるかどうか。勤め先が大きい会社かどうか、週の働く時間はどれくらいか、などで条件が変わります。
「親の税金(扶養控除)」の壁:学生の子どもの収入が、親の税金に影響することがあります。
数字は変わることがある
壁の金額や条件は、法律の改正でたびたび変わっています。この図鑑では、数字を固定して書きません。
最新の情報は、国税庁のホームページや、年金事務所、勤め先の担当者、学校の先生に確認してください。学生は、親にも相談して、「いくらまで働くか」を先に決めておくと安心です。
「壁」を超えると、どうなる?
壁を超えると、その分の税金や保険料を、自分や家族が負担することになる場合があります。収入は増えても、手取りが、超えるまえよりも減る「逆転」が起こることもあります。
収入の数え方も大切です。所得税などは、1月から12月までの1年間の合計で見ます。交通費が課税されるかどうかなどの細かい扱いは、制度によってちがうので、確認が必要です。
社会保険の扶養は、その年の合計だけでなく、これからの1年間の見込みで判断されることがあります。加入している健康保険の窓口で、確かめましょう。
学生が気をつけること
学生には、条件を満たすと、税金が軽くなる「勤労学生控除」というしくみがあります。ただし、条件があるので、詳しくは国税庁のホームページや、税務署で確認してください。
学生のアルバイトは、夏休みや冬休みに集中しやすいです。年の後半に働きすぎて、壁を超えてしまうこともあります。月ごとの収入をメモして、年間の合計を意識しておくと安心です。
よくある疑問
- Q. 壁を超えたら、損になりますか?
- 損になるとは限りません。超えた分だけ税金や保険料が増えますが、その分、自分の年金などが増えることもあります。家族の状況で変わるので、制度を知ったうえで、家族と相談して決めましょう。
- Q. 親の扶養からはずれると、どうなりますか?
- 親の税金が増えたり、自分で健康保険や年金の保険料を払ったりすることになる場合があります。どこから影響が出るかは条件で変わります。親や、加入先の窓口に確認しましょう。
- Q. いくらまで働けるか、どこで聞けますか?
- 税金のことは税務署や国税庁のホームページ、社会保険のことは加入している健康保険の窓口や年金事務所で聞けます。学生は、学校や親にも相談しておきましょう。
求人を見るときのポイント
- 応募する前に、家族と「いくらまで働くか」を話しておく。
- 年の後半に働きすぎないよう、月ごとの収入をメモしておく。
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