お金のことば
固定残業代(みなし残業)の見かた
ひとことで言うと
給料の中に、はじめから「残業代の分」が入っている書きかた。金額と時間が別に書いてあるか、見るのが大切です。
残業が20時間より少なくても3万円は払われます。20時間を超えた分は、別に払われる決まりです。
どういうこと?
たとえば「月給25万円(固定残業代3万円・20時間分を含む)」と書かれているときは、毎月20時間ぶんの残業代を、あらかじめ給料に入れて払うという意味です。
残業が20時間より少なかったとしても、この3万円は払われます。20時間をこえて残業したときは、こえた分の残業代が、追加で払われなければいけません。
求人で見るところ
求人には、固定残業代を除いた基本給の金額、固定残業代が何時間分でいくらか、そして「こえた分は追加で払う」ことが書かれているのが、正しい書き方です。
「月給25万円」とだけ書いてあって、あとから「残業代込みでした」と言われると、思っていたより基本給が低いことになります。応募の前に、内訳を聞いておくと安心です。
残業代のしくみと計算例
残業をしたときの割増賃金は、法律で決まっています。時間外の労働は25%以上、夜10時から朝5時までの深夜は25%以上、法定の休日に働いたときは35%以上です。
たとえば、基本給が22万円で、1か月の所定労働時間が160時間なら、1時間あたりは1,375円です。25%増しで、1時間の残業につき、およそ1,719円になります。あくまで計算の例です。
固定残業代に入っている時間より少ない残業でも、その金額は払われます。反対に、入っている時間を超えたときは、超えた分が別に払われます。
応募前に聞いておくこと
「月に何時間ぐらい残業がありますか」と聞くと、実際の働きかたが分かります。固定残業の時間と、実際の残業時間が大きくちがうときは、理由を聞いておきましょう。
とても長い時間分の固定残業代が入っている求人は、注意して見ましょう。残業には原則として上限があり、無理のない働きかたかどうか、確かめる材料になります。
よくある疑問
- Q. 固定残業代があると、損ですか?
- 一概に損とは言えません。決まった時間内に残業がなくても、その金額はもらえるからです。ただし、基本給が低くなるので、内訳を見て、どのくらいの収入になるのかを確かめましょう。
- Q. 残業が固定の時間を超えたら、どうなりますか?
- 超えた分は、追加で残業代を払う必要があります。「固定残業代に含まれるから」といって、追加分を払わないのは、正しくありません。給料明細で、追加分が払われているか確認しましょう。
- Q. 求人票に内訳が書いていないときは?
- 基本給、固定残業代の金額、何時間分か、超えた分は追加で払うか、の4つを、応募前に会社へ聞きましょう。答えてもらえないときは、応募を考え直す材料になります。
求人を見るときのポイント
- 基本給と、固定残業代の金額を分けて確認する。
- 何時間分かを確認する(長すぎる時間は、実際の残業も長いかもしれない)。
- こえた分は追加で払われるかを聞く。
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